今、私は家族4人で、2LDKの賃貸マンションに住んでいます。1回は、中古マンションを購入して住んでいましたが、その後、苦労して売却しました。
なぜ売却したか、というと軽い気持ちで家を購入してしまったため、失敗したから。かなり、後悔しました。
今は、家族4人で賃貸に住んでいます。
私自身もそうでしたが、私のまわりにも何人か家を購入して後悔…している人が数人います。
人付き合いが苦手で人見知り、仕事関係の知り合いを除けばほとんど友達がいない私。
数少ない知り合いの中の数人ですから、結構な割り合いですよね?
ちなみに、その知り合いはほぼ仕事関係の人たち。過去、いくつかの職場で働いてきたので、それぞれの職場に家を買って後悔している人がいる、といった感じですね。
もしかしたら、みんな言わないだけで、本当は購入した人の半分以上は後悔してるかもしれません。
人様に弱みは見せたくない、ですからね。
ちなみにこの記事は、家を一括で購入できる方や、実家を譲り受けて住める方には何の参考にもならないかと思います。
あくまで、ローンを組んで購入する方、決して裕福ではないけどマイホームを考えている方向けですので、お金に困ってないよ、と言う方には、時間のムダになってしまう恐れがありますのでご了承ください。
では、話を戻しましょう。一生で一番高い買い物といわれる「家」。買う時はみんなわくわくしているものです。
夢のマイホームなんて言いますからね。マンションでも、建売住宅でも注文住宅でも、わくわく嬉しい気持ちは変わらないと思います。
ではなぜ、失敗は許されないはずの一番高い買い物、「家」を購入後、「買わなければよかった…」と後悔する人が多いのでしょうか?
私の実体験も織り交ぜながら考察してみました。どうぞ、ご覧ください。
※あくまで素人が書いていますので、細かい数字や税制などの話はありません
Contents
家購入は難しいもの
そもそも論ですが、家を購入するのってかなり難しいです。これは実際購入したからそう言い切れます。
あ、購入自体は昔に比べて簡単になりましたよ。
頭金なし、勤続年数が短くても買えるようになりましたから。
そういう意味ではなく、ここでいう購入は難しい、というのは、
家を購入して、100%満足できて、金銭的にも余裕があり、
「めっちゃ生活がラク!家購入バンザイ!ヤッホーぅ!!」
という状態を、死ぬまで継続する、ということです。
だって、一般的に言えば数千万の買い物じゃないですか。私なんて、100g150円以上のお肉を買うのにも迷ってしまうのに、家はその比ではありません。(庶民向けに書いているので、あえて~憶とは書いていませんよ。)
あと、値段だけではなく、立地や広さや間取り、周りの環境、本当に35年ローンを払っていけるのか…なども考えます。
注文住宅なら、ハウスメーカーやどんな間取りや素材を選ぶか…(この時点で嫌になってくる人も多数)などの打ち合わせもあります。
忙しい毎日の中で、限られた時間を使って家を手に入れるための打ち合わせや内見などをしなければなりません。
でも!それでもみんな大変な思いをしながらも無事家を購入しますよね。
なぜ大変な思いをして、多額のお金をかけてまで、家を購入できるのか??それは、夢のマイホームマジックにかかっているから。私はそう思います。
マジックなので、そのうち月日がたち、現実に戻ると魔法がとけてしまい、後悔した!と感じるのです。
また、じっくり検討して家を購入しても、住んでみたらイメージと違った、ご近所さんトラブルに巻き込まれた、使い勝手が悪かった、思ったよりお金がかかる…そんなことが普通に起こりえます。
また、予算に上限がなく、いくらでも出せるよ、という状況でもない限り、満足度100%の立地や物件はほぼないです。
みなさん予算があるからこそ、どこかしら妥協して購入しているはず。
この妥協点が許せなくなり、売却に出す人も少なくありませんから。家を購入するのって、本当に難しいんです。
頭金なしで家購入できてしまう時代
お金がない人こそ要注意なのが、頭金がなくても家を購入できます、っていううたい文句。
確かに、今すぐ購入したいけどまとまったお金がない人にはありがたい話ですよね。
これから稼ぎが増えたら、繰り上げ返済すればいい…こう考えがち。
まさに私たち夫婦もそうでした!いや、私たち夫婦はもっとひどかった!!だって、頭金100万はわたしの両親に出してもらいましたから…。
当時転職後で劇的にお金がない時代だったこともあり、貯金を切り崩した生活、底をついていました。
本来は、自分たちでもう少しお金をためてから検討するべきだったんです。
しかし、夫が30になろうとしたときだったので、35年ローンを組むなら今しかない!!なんて焦ってしまったんです。本当に浅はかでした。
また、数年でお給料が上がるわけでもなく、繰り上げ返済なんて夢のまた夢…まったくできませんでした。
また、まとまったお金が入っても、こども2人のお金に消えたりして…。
毎月ローンを払えど払えど、金利分だけなので、いっこうに残高が減らない…それを目のあたりにして落ち込んだものです。
とにかく、少しでも頭金を貯めて、月々の支払いを低くして購入しないと、痛い目にあいます。
↓こちらにも書いてます。その後は快適な賃貸暮らし♪
家購入は家賃補助がなくなる場合も
賃貸に住んでいる時は、サラリーマンの場合、会社から住宅手当として家賃補助が出るところも多いと思います。
しかし、家を購入すると、住宅手当の額が減ったり、最悪なくなる会社もあるようです。
もちろん、どちらでも変わらない会社もありますよね。
夫が転職前に勤めていた会社は、社宅がありました。でも、うまく手続きすると、社宅ではなく借り上げ社宅として、好きな場所の賃貸に住め、しかも、家賃の半分出してくれるようでした。
しかし、家を購入してしまうと手当てはガクッと下がりました。今はほとんど出ていないという噂も。
要は、一般的には家を購入すると住宅手当が減る、もしくは出ない、になることが多いんです。
これ、わかっていたとしても、後でジワジワボディーブローのように効いてきます(笑)
家購入すると団体信用生命保険がある
家を購入すると、一般的に団体信用生命保険に加入します。
家の名義人が亡くなった場合、ローンを支払わなくてもよくなる、システムです。
家を購入するメリットの代表的なものですね。
賃貸か分譲か、の論争ではこれが必ず出てきます。たしかにこれは大きいです!!
しかし、それだけでお金がないのに家を購入するのは浅はかかもしれません。
お金に余裕があり、毎月のローンもラクラク払える、まとまった貯金がある方はこれを決め手にしても良いと思いますが…
要は、お金に余裕がないのに、これを決め手にして購入するのはやめておいた方がいいよ、ということです。
家購入について無知だった
私たちは本当に無知でした。どれくらい無知だったかと言うと…購入すると、毎月のローンが6万だったので、その時住んでいた賃貸が8万、2万円も安くなるじゃーん♪やっぱり賃貸より購入した方が安いんだわ♡なんてノリで、お金もないのに購入したんですね。
…ところが、私たちが購入したのは築25年の中古マンション。
マンションは毎月、管理費・修繕費・駐車場代・駐輪場代(数百円)…がかかってきますが、それをスコーンと忘れていたんですよ!!
ありえないですよね!!
それらを合計すると、11万。築25年の中古マンションに、毎月11万の固定費を払うことになったんです(何度も言いますが、私たちは当時共働きでも低所得。8万でも高い)。
賃貸の8万円の家賃を大幅に超えますよ。バカですよね、ちゃんと不動産屋さんと契約するときに、その話もしたはずなんです。
ではなぜスコーン!と飛んでしまったのか??…それこそ、夢のマイホームマジックなんですよ。浮かれてて、大切なことを忘れてしまうのです。麻痺しているといいましょうか…
ちなみに、そのマンションは築25年の中古とはいえども、神奈川県の海近くのリゾート地としても人気がある場所、古さを感じさせない白いタイル張りの低層マンションで、当時は人気があったんです。
だから、後々売却することになっても困らないかな…と思い購入。後から思うと、それも浅はかでしたね。
また、夫婦とも地元ではなく、将来的に自元に戻るかもしれなかったのに、ノリで購入してしまったのもありえない…
まあ、駅からも徒歩圏で、人気があるエリアだったこと、こどもの学校にも通いやすく、将来の売却にも困らなそう…など、当時の自分たちなりには考えた上購入はしましたが…結論は浅はか、の一言です。
家購入してしまう一番の原因は…まわりの人の声と年齢、見栄である
…これぞ、家を購入させるための常套句です。
それって、誰から言われましたか?
不動産屋さんはもちろん言います。直接言われるだけでなく、チラシにも書いてありますね。
でも、一番影響力があるのは不動産屋さんではありません。彼らは仕事だから、私たちにそこまで刺さりませんよね(私は、ですが)。実は、不動産屋さんて賃貸に住んでいる人が多いと聞いたことがあります(本当かどうかわかりませんが)。それは、家を購入するメリットを感じてないから、だと思います。
では、一番影響力があるのは誰でしょう?…一番影響力があるのは、家族や友人です。
大体、家を購入したことがある(持ち家に住んでいる)人たちです。要は住宅購入の先輩ですね。
身近な先輩に言われたら、説得力ありますよ。あなたも言われたことありませんか?
これを、生活の中で何度も言われたら…サブリミナル効果で私たちに刷り込まれていきます。
「そういうものなんだ」と、私たちは無意識のうちに思い込まされているのです。
また、35年ローンがを組むとなると、購入する年齢も考えます。なるべく現役のうちにローンを終わらせたい…となると、大体30歳位には購入しておきたいな、となりますね。
それまでにお金を貯めて、頭金をたくさん用意し、余裕をもって買えればいいですが、みんながみんなうまくいきません。
我が家のように、お金もないのに、年齢で焦って35年ローンを組む→毎月お金がなくて困る(共働きなのに)…という負のループに。
身近な人からのすすめと年齢による焦りには要注意!
あとは見栄ですね。見栄こそ、人間が必要以上にお金を使ってしまう最大の要素。
素敵な持ち家に住みたいのも、高い車に乗りたいのも、ブランド品を身につけたいのも、すべて見栄からくると言っても過言ではありません。
もちろん、自分のランクより少し上のものを身につけたり、所有することで、自分の士気があがる効果もあるので、多少の見栄は必要です(私の場合は洋服など)。
しかし、住宅に関しては、固定費が大きくなるので気を付けた方が良いです。
持ち家は老後「終の棲家」とはかぎらない
2,30代に、頑張って購入した持ち家が「終の棲家」になる可能性を考えてみましょう。
若い頃購入した家は、老後夫婦二人(もしくはひとり)になった時、広すぎて管理が大変になります。
また、広いと固定資産税も余分に払わなければなりませんよね。
ウチの近所にも、結局、ずっと住んでいた家を苦労して売り、駅近のコンパクトマンションに引っ越しする年配の方が多いです。
もしくは、シニア住宅や施設に入る人もいます。
中には、息子や娘の家に同居、というパターンもあります。
要は、若い頃購入した家に死ぬまで住む、というのはレアな時代だということ。
終の棲家にするには、子どもが少し大きくなり、老後を現実的に考えられる40代以降に購入する方がいいでしょう。
それまでは、賃貸や団地、URなどに住み、お金を貯めて、ムダのない家を購入する
そんな人も増えています。
私のまわりの、住宅購入者も、
「こどもたちが自立したら、小さい家を買いなおさなきゃ」
「孫が出来たら、ウチに来るのではなくて、遊びに行く」
と口を揃えて言います。
若い頃、焦って家を買う必要はないのです。
さいごに・家の購入は昭和の時代に合った買い方…平成、令和の時代はどうなのか??
平成が終わりを告げ、令和の時代になりました。
しかし、家の購入に関しては、昭和の時代から何一つ変わっていないように思いませんか?
私の親の時代から、何一つ…変わったことと言えば…
●バブルがはじけて景気が悪化した。
●金利が下がった
●住宅の値段も下がった
●少子化
●働き方が多様化した
●超高齢化社会
住宅の値段も金利も下がったので、一見買いやすくなっていますが、終身雇用制ではなくなってきたこと、お給料が右肩上がりの時代ではなくなったことで、「こんなはずじゃなかった!」と後悔する人が増えたのだと思います。
まあ、私の場合はそれに浅はかさがプラスされ酷い状態ですが…(;^_^A
とにかく、現代は素敵な賃貸物件も増えました。
金利が低いからこそ、無理して繰り上げ返済する必要もないと思いますし、私のようにあなたもお金に余裕がないのなら、焦ったり、夢のマイホームマジックにやられることなく、よく検討してから家を購入するのがいいと思います。
でないと、私や周りの人のように、家を購入して後悔することになりかねません。
また、少子高齢化、核家族化している現代は、若い頃購入した家が、終の棲家になる可能性は低いかも⁈
それも見逃せないポイントです。
私は、その中古マンションを何とか売り、今は2LDKの賃貸に気軽につつましく暮らしていますが、後悔している最中は、売れるまで地獄でしたから。
お読みいただきありがとうございます!